📖日記のページ📖

11/11  正門横の石碑は…

築山のアカシアの葉が色づくとともにハラハラと落ち始め、山肌一面をも秋の色にかえております。

 さて、本校の正門を入った右手に、木々の中ひっそりと赤茶色の石碑があるのを皆さんは御存じでしょう。この石碑は、吹上小学校の前身である「吹上村立吹上尋常高等小学校」の校長を長きに渡り勤められた「須田代五郎校長先生」の御功績を記念して作られた石碑です。

 須田代五郎校長先生は、明治28年(1895)の24歳の時から、大正14年(1925)の56歳まで、約30年も本校校長として御奉職されました。また、画家の須田剋太氏のお父様として御存じの方も多いことと思います。

【石碑の文】 

先生は明治3年(1870)11月10日吹上村大字大芦95番地 須田兵太郎・まき御夫妻の間に次男として生を享け 明治26年3月埼玉県師範学校を卒業後 鴻巣尋常高等小学校に奉職 ついで27年4月吹上尋常高等小学校に転じ28年3月開校々長を拝命した

爾来30有余年 よく子弟を薫陶育成して多くの逸材を世におくり 時の名校長として 又 北足立郡地方校長会々長として教育倫理の普及に挺身された  大正14年(1925)5月病患を得て職を辞し同年7月19日事業半ばにして卒す 時に56才

 郷党の子弟その勲徳を慕い、生誕百十周年を記念して ここに碑を建て その偉業の志を後世に伝えんとするものである 

昭和55年11月9日

 須田校長先生の御生誕の日が、昨日(11月10日)でしたので、皆さんに紹介します。


 56歳という若さで他界されたとのことが石碑に記されております。若輩の私もあと数日で同じ歳となります。日本が激動の時代へと入っていく中、須田校長先生がどのような思いで世の中や子供たちを見ていらっしゃったか知る由もありませんが、先人に恥じぬよう、さらに素晴らしい吹上小学校となるよう日々精進してまいりたいと思います。