1/17 29年前のこと…
1995年(平成7年)1月17日 午前5時46分、淡路島北部を震源地とする大きな地震(日本で初めて震度7を記録)が発生しました。この「 阪神淡路大震災」では、6,434人もの尊い命が失われました。発生した時間が朝早くだったため、亡くなられた方の多く(8割弱)は、「自宅」で亡くなられたとのことでした。
被災した地域の学校では1月17日に児童集会等を行い、慰霊とともに震災を忘れない取組を行っています。
29年前の当日の朝7時頃、私は勤務校に向かう車中で、NHKラジオニュースのアナウンサーの「関西地方にやや大きな地震があったようですが、特に被害報告等は入ってきていないので…、まあ大丈夫なのでしょう。」という言葉を聞きました。(日本で起きた大地震の発生から1時間以上経っているにも関わらず…)
学校の2時間目休みに、ふらっと入った職員室で、いつもはついていないテレビの画面に映し出されていたニュース映像を見た時も「うわぁ、大変だ。どこの国で、こんなことになったんだ?」と思ったのも束の間「今の関西地方の状況」であること、同じ日本でこんな大変なことが起きたということを知りました。
写真の転載元:阪神高速道路㈱サイト https://www.hanshin-exp.co.jp/50th/short-story/past/story13.html |
当時は、携帯電話の普及もまだこれから、インターネットの一般利用も少しずつ広まり始めた頃でした。けれども、電話やテレビやニュースなどにより、自分たちに必要な情報はいつでも流れてくるものと「大きな勘違い」をしていたことに気付きました。
今年の元日に発生した「能登半島地震」においても、同じようなことが言えるように感じています。理解が不十分だったことは「有事の際は、自分たちに必要な情報や指示などは、積極的に得ようとしてもなかなか得られるものでは無い」ということ。この「伝わってこないかもしれない」ということを想定して、ことが起こる前に自分たちで可能な備えを行っておくことは、事後の被害拡大を最小限に食い止めるものと考えています。
例えば…各御家庭に家族が1週間程度過ごせる水や非常食、懐中電灯や乾電池の備えはしていますでしょうか?室内ですぐに履けるスリッパなどは身近にありますでしょうか?倒れやすい家具の近くで就寝したりされてはいないでしょうか?ぜひ、今日という日に改めて御確認いただければと思います。
参考サイト→首相官邸「災害前にできること」