10/23 「吹上自噴帯」の名残り?
新校舎下に溜まっている水。9月4日から汚水ポンプで抜き始めて2か月弱が経ちますが、一時的に水位は減っても、また上がってくる状態です。雨水の侵入にしては「異常な量」のようです。※水道のメーターは毎日点検しており、漏水は確認していません。
汚水ポンプの揚水性能は100ℓ/分くらいあります。一日12時間でこれまで33日間稼働したとすると、これまでに約240万リットルも抜いた計算になります。これはプール6杯分の水の量です。これだけの水が流れ込む原因は…
ここ吹上は、荒川の扇状地の東端にあり、荒川の伏流水(ふくりゅうすい)が地下に袋状にとどまる場所が多くある場所とのことで、昭和30年代までは自噴する井戸が町のいたるところにあったそうです。本校の敷地内にも3か所の井戸があり、木造校舎の南側にあった井戸では、校庭で遊んでいた子供たちが足を洗って校舎に入っていたとのこと。
また、伏流水が浅い所を流れていることも過去の工事で見つけられており、わずか2メートル掘ったところで水がしみ出すどころか、水が流れているのが見つけられ、工事担当者が驚いたそうです。(昭和59年 鎌塚地区)。
もしもこの水の源が伏流水だとしたら(←あくまで予想ですが)、「きれいな水が湧きあがる泉」を学校に作れるような気がします。「吹上自噴帯」を継承するシンボルとしても素敵だと思いませんか?
*参考文献:「吹上自噴帯」著者:柳 毅(2015年発行)